第2回 モンゴル植林ツアーのご報告(2025年10月1日~10月6日)

皆さま、おかげさまで無事にモンゴルから帰国いたしました!

第1回に続く今回のツアーでは、モンゴル国の「Billion Trees(10億本植樹運動)」への協力を中心に、教育交流・植林活動・文化体験を行いました。
秋の澄んだ空気と広大な草原、そして現地の方々の温かいおもてなしに包まれ、心に残る6日間となりました。

10月2日:教育交流と外務省表敬訪問・植樹

この日は、まずウランバートル市第54番高校を訪問。
日本語を学ぶ生徒たちが浴衣や法被姿で「いらっしゃいませ」と元気に出迎えてくれました。
校長先生や教育長との懇談では、今後の教育交流や姉妹校提携の構想についても前向きな意見が交わされました。
JICAの草の根プロジェクトで整備された日本語教室やICT機材も見学し、現地の教育熱心な雰囲気に感銘を受けました。

午後はモンゴル外務省を表敬訪問。
お会いしたのは、皇后陛下の通訳を務められたことで知られるボロルチメグ参事官(メグさん)です。
彼女はアムガランさんのご友人でもあり、私自身も数年前に食事をご一緒したご縁のある方でした。
当時は親しみを込めて「メグさん」とお呼びしていましたが、現在は政府の要職に就かれ、そのご活躍ぶりに心から敬意を抱きながらの再会となりました。

面談では、モンゴルと日本の環境・教育・文化協力の可能性について意見交換を行い、NEXTDOORの活動が「地域から生まれる国際協力」として高く評価されました。

その後、バヤンズルフ区の公園で記念植樹を実施。
現地の子どもたちや市職員、日本からの参加者が協力し合い、心を込めて苗木を植えました。
NEXTDOORの名札を添えた苗木が風に揺れ、笑顔あふれる時間となりました。

なお、今回体調不良により残念ながら参加できなかった木田さんからは、植樹のためのご寄付をいただきました。
心を込めて木田さんの分の苗木も代表して植えさせていただきました。

植樹後には、地域を代表してホロー長より感謝状と記念品をいただきました。
木田さんのご寄付を含め、皆さまの温かい想いが形になった活動として、現地でも深く感謝の言葉をいただきました。

夜はモンゴル伝統芸能を鑑賞し、文化の豊かさと人々の誇りに触れました。

10月3日:シベリア鉄道でトンヘルへ

朝8時にホテルを出発し、ウランバートル駅からシベリア鉄道に乗車。
草原の広がる車窓を眺めながら、穏やかな時間を楽しみました。
12時58分にトンヘル駅へ到着。現地スタッフの出迎えを受け、ゲルキャンプ場へ向かいました。

到着後は、広大な草原での乗馬体験(約1時間半)を実施。
今回の参加メンバーの中には乗馬経験者も多く、皆さんが颯爽と馬を操る姿が印象的でした。
私は唯一の引馬参加でしたが(笑)、地元の少年に手綱を引かれながら、
のんびりと草原を歩く時間もまた格別で、モンゴルの風を全身で感じる貴重な体験となりました。

夕食後にキャンプファイヤー。

焚火を囲みながら満天の星空の下で語り合い、静けさと温もりを感じながら一日を終えました。

10月4日:霜の朝と帰路の鉄道、日本食ディナー

霜の降りた冷たい朝。
顔を洗い、凛とした空気の中で迎えるトンヘルの朝は格別でした。
朝食をゆっくりとり、11時にゲルキャンプを出発。
再びシベリア鉄道でウランバートルへ。

ゲルキャンプ場のトンヘルツアーさんで準備してもらったホーショールを二枚ずつお弁当として車内で食べましたが、最高に美味しいホーショールでした。ムンフさん(バヤンさんのお兄さん)、ありがとうございました!

到着後は、カシミア工場直売所やNOMINデパートでショッピング。
お土産を選んだり、現地の生活雑貨を見たりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。
その後はレストランNAGOMIにて、日本食の夕食をいただきました。
久しぶりの和食の味に、旅の疲れもほっと癒されるひとときでした。

10月5日:テレルジ・チンギスハーン博物館・伝統音楽の夕べ

この日はウランバートル郊外のテレルジ国立公園を訪問。
雄大な山々と青空のもと、「タートルロック(亀石)」を見学し、
丘の上に建つアリヤバル寺院を参拝しました。
長い石段を登った先に広がる静寂と祈りの空間からは、テレルジの谷が一望でき、心洗われるような時間でした。

その後はラクダ乗り体験。
穏やかに見えるラクダですが、実際には気が強く、時に突然立ち上がったりするなど、馬とは違った緊張感がありました。
扱いに少し気をつかいながらも、力強く砂地を進むラクダの姿に生命の逞しさを感じました。
青空の下でのこの体験は、まさにモンゴルの自然と向き合う時間となりました。

午後は急ぎ足でウランバートルへ戻り、チンギスハーン博物館を見学。
壮大なスケールの展示や貴重な史料に圧倒され、モンゴルの歴史と誇りを改めて感じました。

夜は、伝統音楽と曲芸を楽しみながらのモンゴル伝統料理ディナー。
馬頭琴の響きやホーミーの音色、華やかな舞踊に魅了されながら、ツアーの思い出を語り合いました。
笑顔と感謝に包まれ、旅の締めくくりにふさわしい夜となりました。

10月6日:満月の見送りと帰国

早朝5時、満月のように明るい月と星空に見送られながら空港へ。
アムガランさん夫妻、オチロさんたちと別れを惜しみ、7時45分発のフライトで日本へ出発。
13時40分、成田空港に無事到着しました。

参加メンバーへの感謝

今回ご参加くださった 石山さん、野秋さんご夫妻、米谷さん、竹平さん(第1回に続き2回目)、川中さん(同じく2回目)、そして寄付でご支援くださった木田さんに、心より感謝申し上げます。

ホロー長からの感謝状と記念品は、皆さまの温かい想いの証としてNEXTDOORが受け取りました。
このツアーは、参加者全員の優しさと行動力でつくり上げられたものです。

NEXTDOORでは、これからもモンゴルの人々とともに、
「環境 × 教育 × 国際交流」をテーマに活動を続けてまいります。

次回の植林ツアーもぜひお楽しみに!
皆さま、本当にありがとうございました。

藤重 佳代子